【白文】
子曰、
君子之於天下也、無適也、無莫也。
義之與比。
【書き下し文】
子曰く、
「君子の天下に於けるや、適も無く、莫も無し。
義にのみ之与に比しむ。」
【現代語訳】
先生がおっしゃるには、
「君子は天下において、特定の人に親切にしたり、冷たくしたりしない。
ただ正義ある人のみに親しくするのだ。」
君子の人との接し方が述べられています。
君子はどのような人付き合いをするのですか。
個人的な感情で特定の人と親しくしたり冷たくしたりはしないということです。
君子は自分の好みで付き合う相手を選んだりはしません。
それでは君子はどのような人と親しくするのですか。
正義を身につけ実践している人と親しくするということです。
君子が付き合いの対象とするのは、正しい行いをしている人だけであるという意味です。
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