論語　雍也６－２３

【白文】
子曰、
知者樂水、仁者樂山。
知者動、仁者静。
知者樂、仁者壽。

【書き下し文】
子曰しいわく、
「知者ちしゃは水みずを楽たのしみ、仁者じんしゃは山やまを楽たのしむ。
知者ちしゃは動うごき、仁者じんしゃは静しずかなり。
知者ちしゃは楽たのしみ、仁者じんしゃは寿いのちながし。」

【現代語訳】
先生がおっしゃるには、
「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。
知者は動的であり、仁者は静的である。
知者は人生を楽しみ、仁者は長生きをする。」

孔子が知者と仁者の生き方について説明しています。

どのような違いがありますか。

知者は流れる水のように活発に活動し、仁者は動かない山のようにどっしりと構えた生き方をします。
また、活動的な知者は人生を楽しみ、泰然自若とした仁者は長寿であるとしています。

知者と仁者に優劣はありますか。

特に優劣を考える必要はないように思います。
知者も仁者も優れた人ですが、このタイプの違う人格者の生き方を説明したものと思います。