【白文】
子曰、
不得中行而與之、必也狂狷乎。
狂者進取。
狷者有所不爲也。
【書き下し文】
子曰く、
「中行を得て之を与にせずんば、必ずや狂狷か。
狂者は進み取る。
狷者は為さざる所有る也。」
【現代語訳】
先生がおっしゃるには、
「中庸の徳をもつ人と行動をともにできなければ、狂者(過度に熱狂的な人)か狷者(偏屈な人)と行動をともにするしかない。
狂者は積極的に行動する。
狷者は一切妥協しない。」
ともに行動する相手として中庸の徳をもつ人を理想として掲げながら、そのような人が見つからないときの方法を述べています。
狂者や狷者と行動することをについて述べていますね。
どちらも偏った性格の人のようですが・・・。
本来であればまさに偏りのない人物を相手とするべきなのですが、そういう人物が見つからないときは狂者や狷者を相手にするのも良いということです。
何の特徴もない平凡な人物よりも、特徴をもった人の方が個性を発揮し自分を助けてくれることもあるのです。
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