論語 子罕9-32

子罕

【白文】
唐棣之華、偏其反而
豈不爾思。
室是遠而。
子曰、
未之思也、夫何遠之有

【書き下し文】
唐棣とうていはなへんとしてはんせり。
なんじおもわざらんや。
しつ是遠これとおければなり。
子曰しいわく、
いまこれおもわざるなりなんとおきこと之有これあらん。」

【現代語訳】
庭桜の花がひらひらゆれている。
お前のことを愛しく思わないわけではない。
ただ家が遠いのだ。
先生がおっしゃるには、
「この人は愛おしく思ってなどいない。愛おしく思っていれば家が遠いなんてことはあるはずがない。」

ハチ

現代で言う遠距離恋愛について孔子が述べたものです。

恋愛の歌を引用して遠距離恋愛について説明しているのですね。

ハチ

はい。
前半が恋愛の歌の内容です。
その歌を踏まえて、愛おしいと思うのであれば相手の家までの距離を遠いと感じるはずはないと述べています。
相手を愛おしむ気持ちは距離の壁を越えるのです。

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