【白文】
公山弗擾以費畔。
召。
子欲往。
子路不説曰、末之也已。
何必公山氏之之也。
子曰、
夫召我者而豈徒哉。
如有用我者、吾其爲東周乎。
【書き下し文】
公山弗擾 費を以て畔く。
召ぶ。
子往かんと欲す。
子路説ばずして曰く、
「之くこと末ければ已む。
何ぞ必ずしも公山氏に之之かんや。」
子曰く、
「夫れ我を召ぶ者は、豈徒らならんや。
如し我を用うる者有らば、吾其れ東周を為さんか。」
【現代語訳】
公山弗擾が費を拠点にして反乱を起こした。
孔子が招請された。
先生はこれに応じようとした。
子路が不満に思って言った。
「行く必要はないと思います。
どうして公山氏のところなどに行かれるのですか。」
先生がおっしゃった。
「そもそも私を招請する人に理由がないわけがない。
もし私を用いてくれる人がいれば、私はそこ東の地で、周のような優れた政治を実現させてみせよう。」
自分を必要として招いてくれる人がいるのであれば、そこで立派な政治を行ってみせるという孔子の自信が読み取れます。
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