論語 憲問14-43

憲問

【白文】
子路問君子。
子曰、
脩己以敬。
曰、
如斯而已乎。
曰、
脩己以安人。
曰、
如斯而已乎。
曰、
脩己以安百姓。
脩己以安百姓、堯舜其猶病諸。

【書き下し文】
子路君子しろくんしう。
子曰しいわく、
おのれおさめてもっけいす。」
いわく、
くのごときのみか。」
いわく、
おのれおさめてもっひとやすんず。」
いわく、
くのごときのみか。」
いわく、
おのれおさめてもっ百姓ひゃくしょうやすんず。
おのれおさめてもっ百姓ひゃくしょうやすんずるは、尭舜ぎょうしゅんもそれ猶諸なおこれめるか。」

【現代語訳】
子路が君子について質問した。
先生がおっしゃるには、
「自分の身を正して謙虚であることだ。」
(子路が)言った。
「それだけですか。」
(先生が)おっしゃった。
「自分の身を正して人々を安心させることだ。」
(子路が)言った。
「それだけですか。」
(先生が)おっしゃった。
「自分の身を正して万人を安心させることだ。
万人を安心させることは、堯・舜でさえ頭を悩ませたことだ。」

ハチ

子路の質問に答え、孔子が君主について述べています。

最終的には万人を安心させることが君主の務めなのですね。

ハチ

はい。
伝説の聖人である尭や舜でさえ頭を悩ませたと述べていることから、万人を安心させることがいかに難しいことかがわかります。

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