論語 八佾3-20

八佾

【白文】
子曰、
關雎、樂而不淫、哀而不傷。

【書き下し文】
子曰しいわく、
關雎かんしょは、たのしみていんせず、かなしみてやぶらず。」

【現代語訳】
先生がおしゃるには、
「關雎(という詩は)、楽しみを歌っているが過度になり過ぎず、悲しみを歌っているが過度に心を傷つけるものではない。」

ハチ

『詩経』の中にある關雎という詩について孔子が述べたものです。

この詩の中には、楽しみ・悲しみが両方歌われているのですね。

ハチ

はい。
楽しみ・悲しみともに歌われていますが、どちらも過度に行き過ぎることがないと評価しています。

他に評価している部分はありますか?

ハチ

楽しみ・悲しみがバランスよく歌われていると評価しているようにも解釈できます。
詩だけではなく、何事においてもバランスや調和を大切にする孔子の考え方が詩の評価にも表れているのでしょう。

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