【白文】
子曰、
父在觀其志、父沒觀其行。
三年無改於父之道、可謂孝矣。
【書き下し文】
子曰く、
「父在せば其の志を観、父没すれば其の行いを観る。
三年父の道を改むる無きは、孝と謂う可し。」
【現代語訳】
先生がおっしゃるには、
「父が生きている間は父の志を見て、父が亡くなった後は生前の行いを見るべきである。
父が亡くなってから3年間、父のやり方を変えなければ孝行者だと言える。」
まずは、父からの学び方を説いたものとして読んでみました。
生前は父の意志から学び取り、亡くなった後は生前の行動を思い起こし学ぶべきだ。
加えて、父の死後3年間は父の行動の仕方を変えてはいけない。
こんなふうに考えてみたらどうでしょうか。
例えば、飲食店などで、代が変わると味が変わってしまうことがあるようですね。
常連さんの中には味に厳しい人もいるからね。
自分の代になってやり方を変えるのもよいけれど、3年間は先代のやり方を守るべきだと言っているね。
他に読み取れる教訓はありますか。
大きな意味でとらえれば、父が生きている間も亡くなった後も、父に対する思いやりの心を忘れてはいけないと言っているとも読めそうです。
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