論語 子罕9-29

子罕

【白文】
子曰、
歳寒、
然後知松柏之後彫也。

【書き下し文】
子曰しいわく、
歳寒としさむくして、しかのち松柏しょうはくしぼむにおくるることをなり。」

【現代語訳】
先生がおっしゃるには、
「寒さが厳しい時期になって、ようやく松や伯の葉が落ちないことがわかる。」

ハチ

松や桧の葉は、厳しい冬でも葉が枯れて落ちることがありません。
寒さ厳しい時期になってようやくそのことに気づくと述べています。

どのようなことを伝えようとしているのですか。

ハチ

厳しい寒さにも耐える強さを松や桧は備えています。
人間を松や桧になぞらえ、厳しい場面に直面したときにはじめてその人の本当の姿がわかるということを教えようとしてしているのではないでしょうか。
厳しい場面に直面したときに、逃げ出したり裏切ったりする人なのか、それともそれに立ち向かう強さをもった人なのかは普段はわからないということです。

厳しい場面に直面したときにはじめてその人の姿がわかるのですね。

ハチ

そういうことです。

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