【白文】
子曰、
苗而不秀者有矣夫。
秀而不實者有矣夫。
【書き下し文】
子曰く、
「苗にして秀でざる者有り。
秀でて実らざる者有り。」
【現代語訳】
先生がおっしゃるには、
「苗を植えても穂の出ないものがある。
穂が出ても実をつけないものがある。」
人間の成長の過程を苗に例えて説明しています。
苗を植えても穂の出ないものがあるとはどういうことですか。
可能性を秘めた若者でも、その可能性が開花しないまま終わる人がいるということです。
穂が出ても実らないものがあるというのはどういうことですか。
努力で可能性が開花し、あと一歩で完成させられるというところまで来ても、そこで終わってしまう人もいるということです。
どうしてそのようなことがおこるのですか。
努力不足が原因であったり、短命のせいであったりと理由は様々あると思われます。
いずれにしても若者の将来を予測することは難しいものです。
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