論語 里仁4-19

里仁

【白文】
子曰、
父母在、不遠遊。
遊必有方。

【書き下し文】
子曰しいわく、
父母在ふぼいませば、とおあそばず。
あそぶことかなら方有ほうあり。」

【現代語訳】
先生がおっしゃるには、
「父母が生きている間は遠くに旅をしてはいけない。
旅に出るときは必ずどこへ行くかを告げなければならない。」

ハチ

父母の在世中は、遠くに旅をしないようにという教えです。

どうして旅をしてはいけないのですか。

ハチ

特に父母が高齢の場合は、何かあったときはすぐに駆けつけ、手を差し伸べることができるよう遠出をしてはいけないということです。
単に遠出をしてはいけないということだけでなく、高齢の父母をいたわり手助けをしなさいという意味が含まれるものと思います。

どうしても出かけなければならないときは、行き先を告げなければならないのですね。

ハチ

はい。
すぐに連絡が取れるように行き先や連絡方法を伝えておかなければなりません。

現代では、故郷の親元を離れて暮らす学生や社会人も多くなっていますよね。

ハチ

それは仕方のないことだと思います。
でも、故郷の親のことを思う気持ちを忘れず、まめに連絡を取るなどできることはあるはずです。
また、短い時間の外出でも、出かけるときは親に心配をかけないよう行き先や連絡先はしっかりと伝えなさいという教訓も読み取れます。

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