論語 子罕9-7

子罕

【白文】
牢曰、
子云、吾不試、故藝。

【書き下し文】
牢曰ろういわく、
子云しいう、吾試われもちいられず、ゆえげいなり。」

【現代語訳】
琴牢が言った。
「先生がおっしゃった。『私は世の中でなかなか登用されず、それで多芸になったのだよ。』と。」

ハチ

孔子の弟子の琴牢が、孔子の発言を紹介している場面です。

孔子先生はどんなことを言ったのですか。

ハチ

自分は、官職に登用される機会に恵まれず、それで多芸になったのだと述べています。

ここから読み取れる教訓は?

ハチ

孔子は貧しい環境で育ちました。
また、ここで述べているように役人として登用される機会にも恵まれませんでした。
それでも腐ることも自暴自棄になることもなく、学問を続けました。
それで様々な知識や教養を身につけることができたのです。
今の環境を嘆いたり、あきらめたりすることなく努力を続けなさいという教訓が見えます。

どんな環境でも努力を怠ってはいけないのですね。

ハチ

はい。
あきらめずに頑張っていれば、いつかその努力に光が当たる日がきます。

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