【白文】
色斯舉矣、翔而後集。
曰、
山梁雌雉、時哉、時哉。
子路共之。
三嗅而作。
【書き下し文】
色みて斯に挙がり、翔りて而る後に集まる。
曰く、
「山梁の雌雉、時なる哉、時なる哉。
子路之に共す。
三たび嗅ぎて作つ。」
【現代語訳】
(キジが)人の気配を感じて飛び立ち、飛び回ってから木にとまった。
(先生が)おっしゃった、
「山の橋にいるメスのキジは、時機を心得ているな、時機を心得ているな。」
子路が(勘違いして)このキジを捕まえて料理し、孔子にお出しした。
(孔子は)3回においをかぐと、(食べずに)立ち上がった。
人の気配を感じて飛び立つキジの賢さについて孔子が発言した場面です。
子路は何を勘違いしたのですか。
時機を心得ているという孔子の発言を、食べるのにちょうどいいタイミングであると勘違いしてしまいました。
それで、そのキジを捕まえて料理し、孔子に出したのです。
孔子先生は食べなかったのですね。
子路の勘違いを無下にするわけにもいかず、においだけかぐポーズをとったということです。
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