論語 八佾3-18

八佾

【白文】
子曰、
事君盡禮、人以爲諂也。

【書き下し文】
子曰しいわく、
きみつかうるにれいくせば、人以ひともっへつらえりとなり。」

【現代語訳】
先生がおっしゃるには、
「君主にお仕えするときに十分な礼儀を尽くすと、人はそれを君主への諂いだと言う。」

ハチ

礼節を重んじた孔子が礼儀を尽くして君主と接していると、それを君主へのご機嫌取りだと批判した人がいるという話です。

礼儀を尽くしているのになぜ批判されるのですか?

ハチ

君主のご機嫌を取って、出世を狙っているとでも思われたのでしょう。
あるいは孔子に対するねたみなどもあったのかも知れません。

間違ったことをしていないのに批判されると落ち込みますよね。

ハチ

そうですね。
ただ、価値観が多様化した現代社会では、自分が正しいと思っていることを行っても100%評価されるとは限りません。
半分の人は理解してくれても、もう半分の人には理解してもらえないくらいに思っていた方がよさそうです。

難しい世の中ですね。

ハチ

確かにそう思います。
まずは何が正しいのかをしっかりと学ばなければなりません。
そして、自分が正しいと思うことを実行し続けるには他人からの批判に屈しない強い心も必要です。

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