論語 八佾3-16

八佾

【白文】
子曰、
射不主皮。
爲力不同科。
古之道也。

【書き下し文】
子曰しいわく、
しゃしゅとせず。
ちからしなおなじくせざるためなり。
いにしえ道也みちなり。」

【現代語訳】
先生がおっしゃるには、
「弓道では的に当てることを第一の目的とはしない。
射る人の力には違いがあるからだ。
これが古くからのやり方だ。」

ハチ

弓道での試合のあり方について述べたものです。

的に当てることが主な目的ではないと言っていますね。

ハチ

そうです。
競技をする人の技量には違いがあるので、勝敗は主な目的ではないということです。

では主な目的は何になりますか。

ハチ

勝敗よりも大事なことは、試合にのぞむ時の態度です。
真摯に競技に取り組んだかどうか、これこそが古代から重視されてきたことで、孔子もこのやり方は美しいものだと言っています。

弓道以外にも通じるところがありそうですね。

ハチ

試合の勝ち負けも確かに気になりますが、それ以上に一生懸命やることが大事だという教訓としてとらえるとよいと思います。
もちろん試合だけでなく、普段の練習や生活においても真摯な態度は大切です。

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