【白文】
子曰、
已矣乎。
吾未見能見其過、而内自訟者也。
【書き下し文】
子曰く、
「已んぬるかな。
吾れ未だ能くその過ちを見て、而も内に自ら訟むる者を見ざる也。」
【現代語訳】
先生がおっしゃるには、
「この世ももう終わりだ。
自分の過ちに気づき、心の中で自分を責めることのできる人間を、私はこれまで見たことがない。」
孔子が世を嘆いた場面です。
どうして嘆いているのですか。
世の中が乱れ、人々は自己中心的な考えに走り利益ばかりを追い求めるようになってしまいました。
自分の過ちを認め、自ら反省する人がいなくなってしまったことを嘆いたものです。
現代に生きる私たちの教訓にもなりそうですね。
過ちを犯してしまったときに、それを認め謙虚に反省する心を忘れてはなりません。
コメント