論語 公冶長5-25

公冶長

【白文】
子曰、
巧言令色足恭、左丘明恥之。
丘亦恥之。
匿怨而友其人、左丘明恥之。
丘亦恥之。

【書き下し文】
子曰しいわく、
巧言こうげん令色れいしょく足恭すうきょう左丘明さきゅうめいこれず。
きゅう亦之またこれず。
うらみをかくしてひとともとす、左丘明さきゅうめいこれず。
きゅう亦之またこれず。」

【現代語訳】
先生がおっしゃるには、
「言葉が巧みで、つくろった表情をし、度を超えた恭しさを左丘明は恥ずべきこととした。
丘(=私)もこれを恥ずべきことと思う。
怨みをかくしてその人と友としての付き合いをすることを左丘明は恥ずべきこととした。
丘(=私)もこれを恥ずべきことと思う。」

ハチ

左丘明という人は詳細は明らかになっていませんが、孔子が尊敬していた先人のようです。
その左丘明という人の考え方をもとに、恥ずべき行いについて説明しています。

どのような行いを恥じなければならないのですか。

ハチ

巧言(=巧みな言葉)・令色(=つくられた表情)・足恭(=過度の恭しさ)は恥ずべきとしています。
巧言令色の人間は学而1-3で仁が少ないとまで言っています。

他にもありますか。

ハチ

怨みを持ちながら、親しくするのも恥ずべきだとしています。
心の中で憎しみや嫌悪の情を持ちながら、うわべだけ親しくするのはよくないということです。

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