【白文】
子曰、
甚矣吾衰也。
久矣、吾不復夢見周公。
【書き下し文】
子曰く、
「甚だしいかな、吾の衰えたるや。
久しいかな、吾復た夢に周公を見ず。」
【現代語訳】
先生がおっしゃるには、
「私の老いもひどくなったな。
周公の夢を見なくなってから長い年月が過ぎてしまった。」
孔子が自分の老いを嘆いている場面です。
周公の夢を見なくなってしまったと述べられていますね。
周の周公(周公旦)を孔子は尊敬していました。
毎日のように見ていたその周公の夢を見なくなったと嘆いているのです。
論語の中では珍しい弱気な発言ですね。
そうですね。
孔子が自分の老いを自覚していたのは事実だと思われます。
しかし精力的に活動するエネルギーは決して失われてはいなかったと考えてよいものと思います。
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