【白文】
子曰、
非其鬼而祭之、諂也。
見義不為、無勇也。
【書き下し文】
子曰く、
「其の鬼に非ずして之を祭るは、諂い也。
義を見て為さざるは勇なき也。」
【現代語訳】
先生がおっしゃるには、
「自分の祖先でもないのに祭るのは、へつらうことである。
人としてなすべきことを見て見ぬふりをして行わないのは、勇気のない人である。」
自分の祖先でもないのに、これを祭るのは権力者に気に入られようとしてやっているのだと厳しく批判しています。
下心があるということですね。
そうですね。
以前、塾の生徒さんから「生徒会長の選挙に立候補したいのですがどう思いますか。」と聞かれました。
どう答えたのですか?
素晴らしいことだと思いましたが、動機を質問してみたら、
「先生たちによく見られて、内申点を上げるためです。」という返事が返ってきました。
それって少し違うと思いませんか?
誰でも内申点を上げたいのではないでしょうか。
もちろんその気持ちは理解できるし、動機の1つとして否定はしません。
しかし、100%内申対策のためだけだとしたらやはり違う気がします。
少なくとも、学校を良くしたいとか、生徒会のために役立ちたいとか、そういう志は必要だと思います。
その生徒さんにもそう伝えました。
他にも教訓があるようですね。
はい。
人として為すべきことは勇気をもって実行しなければならないということです。
不正や間違いに気づいたときなどは、声をあげて行動しなければならないと教えてくれています。
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