【白文】
子謂公冶長、
可妻也。
雖在縲絏之中、非其罪也。
以其子妻之。
【書き下し文】
子公冶長を謂わく、
「妻あわす可き也。
縲紲の中に在りと雖も、其の罪に非ざる也。」
其の子を以て之に妻あわす。
【現代語訳】
先生が公冶長を評価しておっしゃった。
「娘を妻として嫁がせてもいい人物だ。
罪人として牢獄に入れられたことがあったが、無実であった。」
そして自分の娘を公冶長の妻として嫁がせた。
孔子が弟子の公冶長について述べています。
公冶長はどのような人物だったのですか。
公冶長は、鳥の言葉が理解できる特殊な能力があったとされています。
鳥の言葉から殺人事件の被害者である幼児の死体の場所を知った公冶長は、それが原因で逮捕され投獄されます。
しかし、実際は無罪でした。
無罪なのはわかりましたが、それだけで孔子先生は娘を嫁がせようとしたのですか。
無罪の罪で投獄されても釈放されるまで辛抱強く耐え抜いた公冶長の精神力を評価したのかも知れません。
しかし、公冶長については不明な点が多いのも事実です。
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