【白文】
子曰、
默而識之、學而不厭。
誨人不倦。
何有於我哉。
【書き下し文】
子曰く、
「黙して之を識し、學びて厭わず。
人に誨えて倦まず。
我に於いて何か有らんや。」
【現代語訳】
先生がおっしゃるには、
「黙って記憶し、学ぶことを怠ることがない。
飽きることなく人に教える。
これらは私にとってたいしたことではない。」
教育に対する孔子の考えが述べられています。
どのようなことが読み取れますか。
学ぶ姿勢と教える姿勢に分けて考えてみます。
黙って記憶するというのは、学ぶだけでは不十分であり学んだことを知識として吸収するための記憶が大切だということです。
学ぶことを怠らないというのは、学ぶことを怠けたり途中であきらめたりせず、熱心に学ばなければならないということです。
この2つが学ぶときの姿勢です。
飽きることなく人に教えるというのは、相手が理解できるまで根気強く教えなければならないということです。
これは教えるときの姿勢です。
私たちが勉強する際の教訓になっていますね。
私たちのような教える側の人間の教訓にもなっています。
いずれにしても熱心に取り組むこと、途中で投げ出さず努力を続けることの大切さが読み取れます。
これをすることが自分にとってたいしたことではないと述べている孔子先生はすごいですね。
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