【白文】
子曰、
鳳鳥不至。
河不出圖。
吾已矣夫。
【書き下し文】
子曰く、
「鳳鳥至らず。
河 図を出ださず。
吾已んぬるかな。」
【現代語訳】
先生がおっしゃるには、
「鳳鳥は飛来しない。
黄河から可図も出てこない。
私はもう終わりだ。」
鳳鳥とは縁起のよい鳥、可図とは縁起のよい図形のことです。
吉兆であるこれらのものが見られないことを孔子が嘆いている場面です。
なぜ嘆いているのですか。
孔子の努力にもかかわらず、乱世は治まることなく混乱は深まるばかりでした。
それを嘆き、絶望する思いを過去の伝説を引き合いに述べています。
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