論語 憲問14-41

憲問

【白文】
子張曰、
書云、
高宗諒陰三年不言、何謂也。
子曰、
何必高宗。
古之人皆然。
君薨、百官緫己、以聽於冢宰三年。

【書き下し文】
子張曰しちょういわく、
しょう、『高宗諒陰三年言こうそうりょうあんさんねんいわず』と、なんいいぞや。」
子曰しいわく、
なんかならずしも高宗こうそうのみならん。
いにしえひと皆然みなしかり。
君薨きみこうずれば、百官己ひゃっかんおのれべてもっ冢宰ちょうさいくこと三年さんねん。」

【現代語訳】
子張が言った。
「書経に、『殷の高宋は父の喪に服す三年間の間、一言も話さなかった。』とありますが、どういう意味ですか。
先生がおっしゃるには、
「高宋だけのことではないよ。
昔の人はみんなそうだった。
君主が亡くなると、官僚はみな自分の仕事をやり終えて、首相の指示に三年間従ったのだ。」

ハチ

当時の礼節として、親が亡くなったときは子は3年間喪に服し、君主が亡くなると官僚は3年間休職するというものがありました。
その仕組みについて孔子が子張に説明しています。

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