【白文】
執圭、鞠躬如也。
如不勝。
上如揖、下如授。
勃如戰色。
足蹜蹜如有循。
享禮有容色。
私覿愉愉如也。
【書き下し文】
圭を執れば、鞠躬如たり。
勝えざるが如し。
上ぐることは揖するが如く、下ろすことは授くるが如し。
勃如として戰色あり。
足は縮縮として循う有るが如し。
享礼には容色有り。
私覿には愉愉如たり。
【現代語訳】
(孔子は、主君の使いの印である)圭を手に取るときは、恐れ慎み、
その責任の重さに耐えられないような様子を示した。
圭を持ち上げるときは挨拶するようにし、下ろすときは他人に授けるようにおこなった。
顔色は緊張し、恐れおののくようであった。
足取りも恐れ多い様子で、すり足で滑るように進んだ。
享礼の儀式になると、ゆったりとした感情を示された。
私覿の儀式になると、楽しそうな表情になった。
孔子が君主の使いの印である圭を取り扱ったときの様子です。
緊張感をもって扱っていたことがわかりますね。
緊張感をもって扱っている場面と、緊張から解放されてリラックスする場面の2つが感じ取れます。
コメント